2010年4月のことば

生命

万物は、生まれた時が消滅のスタート
その長短
は、日常の切磋琢磨の差

ビーゲン センのワンポイント

考える
きみはなんだ!
きみはなんだ!
きみはなんだ!と
てんから ゆびをさされる

だから いつも いつも
ぼくは かんがえる

どうしたらいいか
どうするべきか
どうあるべきか

でも こたえはでない
きょうも また きのうと おんなじくりかえし!

あるできごと

ジュニアミュージカル
 3月末の日曜日のことだ。
 新橋のヤクルトホールにでかけ、宮沢賢治「銀河鉄道の夜」より「ジョバンニの翼」と題したミュージカルを見た。これはサムシングエンターテイメント代表の星野隆氏が、作・演出・振付をした作品だが、出演者の大半が子どもだった。つまり、ジュニアミュージカルである。
 生と死の世界を行き来するストーリーなので、子どもたちはその両世界の何役かを兼ねて出演した。発声・セリフ・歌のどれもが観客を魅了した。星野氏によれば、この子役達は全員素人だという。公演のたびにレッスン生を募集し、短期間でしっかりした基本を習得させるのだそうだ。
 練習の集大成がこのミュージカルなのである。それにしても、短期間によくこのレベルにまで達したものだ、と感心した。身内や親族がこぞって応援に来ていたが、応援したくなるだけの魅力を持つ舞台だ。制作者の技量もだが、子どもたちの無限の能力に、感激した一時だった。