2010年11月のことば

◇共有 

    自分ひとりでは 地球に
    生存することはできない

    人間はもちろんのこと 
    動物も 植物も 地球に住む全てのものが
  
    生存を共有する

ビーゲン センのワンポイント

◇夢の世界

   夢っていいなあ!
  だって だれにも迷惑をかけないもの

  いつも 真っさらな物語をみるんだ
  夢の世界は
  ワクワク・ドキドキ さ

  ほら 今朝の顔 ハレバレしてるでしょ!

あるできごと

◇同窓会

 小学校の同窓会があった。
 修学旅行で行った、岐阜市の長良橋近辺で行うことになった同窓会は、十八楼という江戸時代から続く老舗の旅館だった。当時、橋を越えた金華山の麓の旅館に泊まったと記憶しているが、それがどの旅館かは不明だ。
 全校で200人足らず、同窓生は約40人の小さな小学校である。その内の16人、女性が12人、男性4人が参加した。女性はほとんどが主婦、定年を越えた男性は、僕を含めた二人が現役だ。僕の偏見だろうが、リターヤー組から異人に見られているような気がしてならなかった。偉人ではなく間違いなく異人である。老後はのんびり暮らす風潮のさなか、さもありなんとは思うが、団塊の世代としては”のんびり暮らす”ほうに違和感を感じる。
 それはさておき、会話は身近な生活のことが主だった。”夢を語る”などは望まず、世間話と懐古話に花が咲いた。この会の仕掛け人の女性が、実家から出てきたから持ってきたと、5年生と6年生の文集「かざぐるま」を回覧した。僕は、5年生に「初雪」という作文を、6年生に「星」という詩を書いていた。書いたことすら記憶にない55年前との対面だ。
 いやぁ、びっくりした。書き方も、書いている内容も、今と同じではないか。間違いなく僕のDNAだ。DNAとみれば面白いが、作品と捉えれば、全く進歩がないのである。当初は会の雰囲気に溶け込めにくかったが、過去に巡り会えたことで衣を脱ぎ捨て、僕も懐古に浸った。
 55年前にタイムスリップできたことが、現在の自分をみつめ直すいい機会になった。物を見る視点のブレの無さを由としよう。これが同窓会に参加した大きなプラスだった。