ビーゲンセンのワンポイント

◇消失感
自然の巨大なエネルギーの前に
人間が積み上げてきた創造物が
ひとたまりもなく 
けちらかされた

なんという無慈悲
なんという残酷
なんという恐ろしさ

いま 自然は取り澄まし
ときは 日々整然と過ぎていく
まるで 何もなかったように

感ずるは ただ無力
感ずるは ただ消失
感ずるは ただ ただ 茫然自失

これほどまでに 人間の力は 小さいのか?